宇宙刑事ギャバンを見ています

最近、ニコニコ動画で、毎週5話ずつ追加されて行く『宇宙刑事ギャバン』を見ています。

以前出した単行本でも宇宙刑事物を描いていたのでお分かりでしょうが、宇宙刑事はカッコよくて好きです。

特にギャバンは、今の特撮ものとは違い、巨大メカが出た後、メカ(ドラゴンの形をしています)の頭の上に乗って戦います。とてもカッチョイイです。
後続の宇宙刑事シャイダーが、ヌクヌクとメカのコックピットの中に収まったのを見て、視聴当時は、ろくに物心も付いていない子供だったのですが、なんて情けない姿だと嘆いたものでした。

もとい。
ギャバンを見てまず驚くのはアクションのキレです。もう、凄いです。主人公の動きがキレっキレです。
今だと絶対撮影許可が降りないようなところでバンボンと火薬を使って、体当たりのアクション。事故にならずよくやったなあと、少し恐ろしさも感じます。
まず、この部分が一見の価値ありです。

次に素晴らしく、とても興味深いのが、新らしい特撮カテゴリーの最初の一作ということもあり、ゼロから手探りで「お約束」が組み上げられて行く過程です。
初回から数話、とにかく見ている子供が喜んでくれるものは何なのか、ひたすらフィルムに盛り込んで試しています。
メカだって、四輪、バイク(サイドカー)、円盤、変形メカと、詰め込めるだけ詰め込んでいます。子供が飽きない様に、マメに戦闘を入れ、Aパートでも一度軽く変身を披露するなど、何としても子供に見てもらうという点で徹底的です。
結果、OP、ED、予告を含めて24分の内容だとはとても思えない怒濤の詰め込みです。数カットで変わって行くバラエティーに富んだロケ場所、場所に合わせたアクション。豊富な特撮手法。開始最初はある程度撮り溜めが出来るとは言え、どんなスケジュールで撮ったのかと驚きます。
特に初回からしばらくのフィルムに引き込まれるのは、画面から伝わって来る、手探りで何とか成功させようとする作り手の緊張感と気迫です。とても心地よいです。

その「お約束」の特徴とも絡んで来るのですが、作品に盛り込まれた物を見ると、当時、何が流行っていたのか、何が子供のワクワクする未来っぽいカッチョイイものだったのか。撮影、放送された当時の時代背景が垣間見え、とても面白いです。

特に特徴的だと感じるのは、「レーザー」と「デジタル」、この2つです。
今でこそレーザー光はご家庭の日常にありふれたものですが、当時はそうではありません。ギャバンの放送開始は1982年。丁度CD(コンパクトディスク)が発売された年になります。
円盤に光を当て、その跳ね返った光のデジタルデータを読み取って音を出す、SF的な凄い科学の存在です。ああ、未来がご家庭までやって来た、という代物です。
ギャバンでは、初期で登場する技にレーザーの冠がついたものが多いです。
また、高速なデジタルで機械的な処理。これは人間がアナログで回していた時代には無かったものです。なので、今感じるよりも「0.05秒で完結する蒸着(変身)プロセス」のロマンは、とても痺れるものでした。

見ていない方は想像していただければと。
変身前、まだ生身の主人公に襲い掛かる敵の攻撃。主人公の立っていた場所が大爆発。
轟音が止み、もうもうと立ち籠める爆発の煙が薄れて行くと、そこに現れるメタリックのバトルスーツ。
そこですかさず挿入される「では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう」で始まる解説のバンク。
いやあ、もうカッコイイ。

その蒸着後に挿入される「では、蒸着プロセスをもう一度見てみよう」で始まる解説のバンクの中で、コンピュータがカタカナで喋っています。今だとギャグですが、当時の子供にはロマンです。あと、子供は図解や技の解説が大好きです。私は今でも大好きです。
今はもう、証券取引所に1000分の数秒、他所より早い情報を伝えてもらうことでお金を引っこ抜くような、目眩のするディストピアになっていますので。今だと少しばかり、0.05秒のロマンは薄くなっているかもしれません。

撮影でも、いかにもデジタルだと感じられるモザイク処理が、OPや映像通信の切断時に使われています。今ではモザイク処理に、「ここを隠しています」という記号的な意味合いが浸透してしまったため、このopの処理は少し座りが悪いですね。
スモークとレーザー光で作られる光のトンネルなども、当時は衝撃的なビジュアルだったと思います。

出来はいいものの、正直なところ、あまり登場の意味が無く見える、敵飛行メカ(3機編隊で飛んで来るアレ)は、当時の男の子がワクワクするSF要素として外せなかったのだろうと察しているのですが、どうでしょう。
ちなみに『宇宙刑事ギャバン』の放映は1982年。
映画『スターウォーズ』は1977年(日本公開1978年)、テレビ番組の『スターウルフ』は1978年、『さよならジュピター』は1984年となっています。

ついでに、何かとデザインで連想してしまう、自動車の童夢-零は1978年。スーパーカーブームは1970年代後半。
全く関係無いですが、ふと調べてみると、リトラクタブルライトの自転車、ツノダ社のスカイランサーは1979年の様です。
リアはディスクブレーキと書いてあります。これロックして危なくないんでしょうか?
このページがよくまとめてらっしゃいますね。この手の自転車の系譜は1969年がスタートだとなっています。ふうむ。

検索で当たる物を見ると、スカイランサーはリトラクタブルライトでないものも含めて、色々と年式がある様ですね。また、ブリジストンのモンテカルロが当時のメジャーの位置なのでしょうか?
こりゃ男の子ならイチコロですね。
この手の自転車は、やたら開いたり飛び出る場所のある筆箱や、やたらスイッチの数が多いステレオコンポと、ノリが共通している気がします。

ギャバンのお約束について考えようと書き始めたのですが、違う方向に行きましたね。
まだまだギャバンの再放送は続きますので、そのうちまた何か書くかもしれません。
長文読んでいただきお疲れさまでした。

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